新庁舎・複合施設の建設に必要な木材は、令和5年度より調達を開始しました。一般的には工事施工者が決まった後、施工者が資材を調達しますが、新庁舎建設に池田町産材を使うためには、まず、地域からどのような原木を調達できるのか?製材や乾燥、加工できる事業者がどの程度存在しどのような材(建築資材)なら供給できるのか?製材してから施工者に支給するまでの作業体制をどう構築するか?を調査・調整し設計者と共有した上で、施設の設計を進めてきました。時間はかかりますが地域の実情と設計内容をすりあわせることで、地域材を地域の力により建築に活かすことが可能となります。このような方式は、調達と施工を分離することから「材工分離発注」と呼ばれています。

2月27日(金)、事前調達木材の中間検査を行いました。段階的に出そろった分の検査を順次行っています。荒材(製造、乾燥は行っているが仕上げ工程がまだの材)の状態で検査し、工事スケジュールにあわせ仕上げ工程を行い施工者に支給します。新庁舎で使われる木材の調達は地元の製材事業者が担っていますが、今回の現場で使用される木材の量も多く、乾燥や仕上げ、JASに基づく検査も必要なため、近隣の製材事業者等と連携して調達を進めています。

設計で定められた寸法や含水率、材面の状態を確認していきます。上の写真は含水率を測定している様子です。施工者に支給する段階で再度同様の検査を行います。
規格の整った工業製品を使用することに比べ、事前の調査期間や事業者間の調整も含め時間のかかる作業ではありますが、地域の材を規模の大きな建築に活かすには欠かせない作業であり、今回の新庁舎建設事業を通して得られたノウハウが、池田町産材の今後の活用促進につながればという想いです。

上の写真の木材は幅約60センチメートルあり、これも新庁舎建設に使われます。どこに使われているかは施設完成後に探してみてください。