活動レポート

建築日誌

組立柱の製作が始まりました

新庁舎・複合施設工事現場では、建物の外周部や内部のコンクリート壁もほぼ立ち上がり、多目的ホール部分(鉄骨・鉄筋コンクリート造)の建て方が始まりました。(建て方とは、基礎の上に柱や梁などの構造部材を組み立てることです。)

木造部分の建て方は、8月下旬より開始予定です。あらかじめ調達した木材を施工者に支給しプレカット工程を経て現場で使用されます。建物内の柱は製材を2丁合わせた組立柱が使用されますが、その製作が地元大工さんの手により進んでいます。

引用元:令和3年度中大規模木造普及シンポジウム事例報告会資料

上の写真は、近隣府県の新庁舎で採用された組立柱の断面図です。2本の製材をビスで固定することで大断面の柱を集成材に頼ることなく作ることができます。大断面の柱を1本の製材で作ろうとすると、乾燥に相当の時間を要することと、池田町内には集成材工場がなく、地元の力で柱を作りたいとの思いがあったことから、組立柱を採用しました。上の写真は24㎝角の柱ですが、池田町新庁舎の組立柱は27㎝角の柱で、約90本製作予定です。

製材にはナンバリングし、一本一本強度を測定し、強度の近いもの同士を固定していきます。

まず、ビスを打ち込む場所に墨付けします。その後でビスの下穴を開けます。

ビスの打ち込み角度も定められているため、下穴を開ける際、写真のようなガイドを用いて下穴を開けていきます。その後ビスを打ち込んでいきます。

近隣府県の建物で採用された組立柱は、斜め打ちのビスのみでの固定ですが、池田町新庁舎では、斜め打ちのビスに加え、垂直打ちのビスでも固定しています。木材ですので、年数の経過とともに製材をあわせた部分に数ミリ程度の開きが生じる場合があります。この開きは構造的には問題となることはありませんが、垂直打ちのビスを打つことで、開きの抑制に効果があるかどうかをみるためのものです。

ビスを打ち込んだ後はビス穴に埋め木を施します。また、死に節が抜けた部分の補修を行った上で、施工者に引き渡します。様々な工程を経て組立柱が完成します。

令和7年7月に試作した組立柱が、ほっとプラザトレーニングルームに展示してありますので、気になる方は見に行ってみてください。

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